米Yankee Groupは「A Business Process Outsourcing Guide for End Users」と題する事業プロセス・アウトソーシング(BPO:Business Process Outsourcing)に関する調査結果を米国時間12月19日,発表した。

 同社によれば,全体のIT支出は予測の2倍の速度で成長している。この先5年間で年間成長率15~18%の2桁成長を続けて,2007年までに2億7500万~3億ドル規模に達するという。しかし,Yankee Groupによれば,BPOは大きな成長の可能性を示すが,それ以外の技術市場は停滞しているという。

 「BPOは,サービス・プロバイダがインフラ中心からプロセス中心のサービス提供に移行するにしたがって発展して行くだろう。Fortune 1000企業はすでに1つ以上の事業プロセスをアウトソースしている。これら企業が,この先3年間で非コアの事業プロセスでアウトソースを増やせば,BPOの成長が促進される」(同社のシニア・アナリストのCarrie Lewis氏)

 同社によれば,55%を越えるFortune 1000企業が1つまたは複数の事業プロセスをBPOプロバイダにアウトソースしており,ほとんどのユーザーが効果的にBPOを配備するためのフレームワークが欠如していることが明らかになった。

 ちなみに,もっともアウトソースされている事業プロセスのトップ3は次の通りだった。
・福利厚生の管理(55%)
・給料(47%)
・支払い/請求処理(40%)

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