米Googleと米Sprintが米国時間12月18日に,無線対応の画像検索サービス提供について明らかにした。Sprintの通信サービス「PCS Vision」で,Google社の検索エンジンを利用可能にする。

 「Google」検索エンジンは,これまでSprintの「PCS Wireless Web」サービスで利用可能だったが,検索対象はテキスト・ベースのWWWサイトと情報に限られていた。PCS Visionでは,フルカラーの写真を閲覧したり,画像付きのWWWサイトおよび情報にアクセスすることができる。PCS Visionはパソコンのダイヤルアップ接続と同等の通信速度を提供し,個人および企業電子メールへのアクセス,和音着信メロディやフルカラー・ゲームのダウンロード,写真の送受信が可能。

 ユーザーはPCS Vision対応携帯電話機を使って,有名人の画像を検索したり,売りに出されている車の詳細を見たり,色付きの図を含むタウン情報を入手することが可能。約4億点のWWW画像と30億を超えるWWWページから検索できる。

 「鮮明な画像を検索および閲覧する機能は,携帯電話機を単なる通話に利用するだけでなく,もっとさまざまに役立てるための価値ある材料となる」(Sprint社PCS消費者マーケティング部門バイス・プレジデントのChip Novick氏)

 「今回の発表は,幅広いモバイル機器への革新的で強力な検索サービスの提供に取り組むGoogle社の姿勢を示すものだ」(Google社Worldwide Sales and Field Operations部門上級バイス・プレジデントのOmid Kordestani氏)

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