米Oracleが米国時間12月18日に,2002年9月~11月期の決算を発表した。売上高は23億1000万ドルで,前年同期の23億8000万ドルから減少。純利益は5億3500万ドル(1株当たり利益は10セント)で,前年同期の5億4900万ドル(同10セント)と比べて減益となった。

 ライセンス収入は7億6500万ドルで前年同期比7%減。ライセンス更新と製品サポートによる収入は9億5400万ドルで,同8%増加した。サービス収入は5億9000万ドルで同11%落ち込んだ。

 営業利益率は,前年同期と変わらず34%となった。

 ちなみに米メディア(CNET News.com)の報道によると,アナリストは,同社の売上高を22億ドル,1株当たり利益を8セントと予測してた。減収減益となったものの,アナリストの予測は上まわる結果となった。

 「経済が低迷しているもの,当社製品を利用する顧客は拡大している。すなわち,ライセンス更新による収入が引き続き増加することが期待される。これが我が社のビジネス・モデルを支えている。研究開発費を15%引き上げたにもかかわらず,高いレベルの収益性を維持できる理由はここにある」(Oracle社CFOのJeff Henley氏)

 Oracle社CEOのLarry Ellison氏は,「当期にデータベース事業が盛り返し始めたことを嬉しく思う」と述べた。また,「我が社はこれまでになく,競合社より優位に立っている。米Morgan Stanleyの調査でCIOに推奨データベースを訊ねたところ,54%が我が社の製品を挙げたという。ベンダーの2位は米Microsoftで26%の支持を得た。3位は米IBMで9%だった」と,調査結果を引用した。

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