米IntelはNetwork Processing Forum(NPF)の仕様に準拠したソフトウエア・ツールキット「Control Plane Platform Development Kit(CP-PDK)」を米国時間12月16日,発表した。

 同社のIXA(Internet Exchange Architecture)ネットワーク・プロセサ向け統合開発環境「IXA Software Development Kit 3.0」のコンポーネントとして提供する。

 「CP-PDKは,コントロール・プレーン・プロトコル・スタックとデータ・プレーン・サブシステムを迅速に統合するためのツールキット。NPFのソフトウエア基盤とIETFのメッセージ・プロトコル『ForCES』に準拠した拡張アーキテクチャが特徴」(Intel社)

 Intel社では,CP-PDKにおいては,コントロール・プレーンとデータ・プレーンが分離できるので,併行開発が可能となり,製品を迅速に市場投入できる,と説明する。さらに,「(CP-PDKは)モジュラ方式で設計されているため,標準ベースのAPIやカスタムAPIの追加が容易」(同社)という。

 NPFは,米IBMやIntel社,米Acorn Networks,米C-Port,沖電気工業といったネットワーク機器関連企業が中心となり,2001年2月に発足した業界団体。各種のネットワーク・プロセッシング技術をベースとしたネットワーク/通信機器開発促進を目的とした共通仕様の策定に取り組んでいる。

 なおIntel社は,このNPFに準拠した各種のソフトウエア・ツールをすでに,米Consystant,米Cypress Semiconductor,米FutureSoft,米Radisys,アイルランドS3(Silicon and Software Systems),米Teja Technologiesなどにライセンス供与している。

 IXA SDKについてはすでに,OEM,販売業者,大学,システム・インテグレータ,コンサルタント,通信キャリアなど,300以上の企業・団体に出荷している。これにより,「IXAネットワーク・プロセサ向けアプリケーション開発の大きな生態系が広がっている」(同社Network Processor Divisionジェネラル・マネージャのDoug Davis氏)という。

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