フィンランドのNokiaが現地時間12月10日に,2002年第4四半期業績見通しの中間修正を発表した。2002年第4四半期の売上高は88億~90億ユーロ(約88億6100万~90億6200万ドル)で,事前予測である89億~92億ユーロ(約89億6100万~92億6300万ドル)の下限にあたるか,わずかに下回る見込み。

 希薄化後の1株当たり利益は従来の予測通り0.23~0.25ユーロ(約0.23~0.25セント)で,2002年通年では0.79~0.81ユーロ(約0.8~0.82セント)となる見通しである。

 Nokia社は,「全体的な携帯電話機の需要が予測通りに伸びている」(同社)とし,2002年の携帯電話機出荷台数をこれまで通り4億台と予測。また同社は,「2002年第4四半期は前期と比べて市場シェアを大幅に拡大できる見通しだ」としている。

 Nokia Mobile Phones部門の収益は健全な状態を保っており,2002年第4四半期の一時的な費用を除いた営業利益率は前期のそれを上回るとみる。Nokia Networks部門は前期と比べて売上高増加が見込まれる。一時的な費用を除いた営業利益率はほぼゼロ。デュアルモードのGSM/WCDMAネットワーク装置による収入は約4億ユーロ(約4億200万ドル)に達する見通しである。

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