米Hewlett-Packard(HP)は,同社が米Microsoftの「Visual Studio .NET Integration Program」に参加したと米国時間12月9日,発表した。これによりHP社は,Microsoft社のアプリケーション開発環境「Visual Studio .NET」向けに,XML Webサービス開発ツールやコンポーネントの構築/統合を行う。

 HP社では,「当社の戦略は,顧客のIT投資に対する回収率を高めること」と説明する。「この戦略の一環として同プログラムに参加した。今後当社は,開発者が生産性改善,開発期間短縮,アプリケーション/インフラ投資回収率向上を実現できるよう活動を行う。さらに,複数のプラットフォームで動作可能なXML Webサービス・アプリケーションの提供も可能とする」(同社)

 ちなみにHP社とMicrosoft社は,.NETおよびWebサービスを利用する次世代コンピューティングの普及促進を図るため,2002年9月に協力体制を敷いている。HP社のVisual Studio .NET Integration Programへの参加は,この協力関係をさらに深めるものという。

 HP社の「NonStop」サーバーを使用する顧客やパートナは,Visual Studio .NETで同社の「Enterprise Toolkit(ETK)-NonStop Edition」を利用可能となる。さまざまなプログラミング言語で記述したNonStopサーバー用のミッション・クリティカルなアプリケーションを,編集/コンパイル/ビルド/展開することができる,としている。

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