オレゴン州でケーブル・テレビ(CATV)サービスを提供してる米Uvision LLCと米Willamette Broadband LLCは,米Microsoftのインタラクティブな電子番組ガイド・システム「Microsoft TV Interactive Program Guide(IPG)」を導入する。Microsoft社が米国時間12月6日に明らかにしたもの。

 この提携により,Uvision社とWillamette Broadband社は,両社の全デジタル・テレビ加入者にMicrosoft TV IPGの提供を行う。サービスの開始は,2003年第1四半期と見込む。なお各社は,契約金額や期間など詳しい取引条件については明らかにしていない。

 Microsoft TVプラットフォームは,インタラクティブ・デジタル・テレビ(iDTV)向けミドルウエア。標準ベースのサーバー/クライアント・ソフトウエアであり,ケーブル/地上波/衛星ネットワークを介し,セットトップ・ボックス(STB)などさまざまなテレビ向けにデジタル・サービスを提供できる。「同プラットフォームを使うとネットワーク事業者は,ビデオ・オンデマンド(VOD),インタラクティブ番組ガイド,デジタル・ビデオ録画,番組の機能強化,電子メールなどのサービスを提供可能となる」(Microsoft社)

 またMicrosoft TV IPGでは,高速なスクロールとチャンネル選択が行えるので,デジタル・テレビの使い勝手が向上するという。ACADIAと呼ばれるベンチマーク・テストを受け,米MotorolaのSTB「DCT1000」「DCT1200」「DCT2000」上での動作テストに合格している。

 なおUvision社とWillamette Broadband社は,オレゴン州ポートランドの南に位置するキャンビー/ウッドバーン/ステイトン/シェリダン地区で,両社合わせ2万人以上の顧客にCATVサービスを提供している。

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