米AMDが米国時間12月5日に,2002年第4四半期の業績見通しを上方修正した。同社は同期の売上高が7億ドル近くまで達するとみており,前期の5億800万ドルに比べ約35%の増収になるとの見込みを示した。

 ちなみに第3四半期終了時点(9月29日)の事前予測では,前期比20%強程度の増収としていた。

 AMD社は上方修正の理由として,パソコン向けプロセサ製品系列に対する需要が予想以上に高かったことと,高密度フラッシュ・メモリー製品の好調が継続していることを挙げている。「フラッシュ・メモリー製品の売上好調が続いており,特にハイエンド携帯電話機市場でその傾向が強い」(同社)

 パソコン向けプロセサの需要が予想を上回ったことについては,「競争力が高く高機能な製品の品揃えに,パソコンに対する季節的な需要増加が重なった結果」(同社)と分析する。

 AMD社は,2002年第4四半期の正式な決算を2003年1月16日に発表する予定である。

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