米IBMは米国時間12月3日に,e-businessホスティング事業の顧客に向けた新たな料金プログラム「Total Usage Financing」を発表した。同社の「オンデマンド・コンピューティング」の取り組みに則したプランだという。

 「顧客がオンデマンドのIT製品を購入および管理し,e-businessインフラに統合する手法を再定義する。ニーズに合わせてリアルタイムでコンピューティング能力を取得できるようにするための料金プログラムである」(IBM社)としている。

 Total Usage Financingでは,ITコストをプロジェクト期間内で分割し,リボルビング払いを適用する。これにより「変動しやすいサービス利用料を,常に一定の金額で支払うことができる」(IBM社)。

 IBM社Global Financing部門Marketing and Sales担当バイス・プレジデントのWilliam C. Doscas氏は,「Total Usage Financingにより,顧客は必要な時に必要な分だけ融資を利用し,e-businessにおけるITインフラを補完できる」と説明した。またIBM社は,Total Usage Financingを利用する利点として,「月額利用料の削減と予算管理の簡素化」を挙げている。

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