セガの米国法人Sega of America傘下のSega.comが米国時間12月3日に,ソニーおよび任天堂との間でミドルウエア契約を締結したことを発表した。マルチプラットフォーム,エンド・ツー・エンド,ネットワーク・マルチプレイ・ソリューションを提供するために設計した技術とサービスのスイートである「SEGA Network Application Package(SNAP)」を提供する。

 SNAPにより,ゲーム開発者は,Sega.comの専門知識,技術,サービスにアクセスできるようになる。ゲーム開発者とパブリッシャは,容易に自分のタイトルにネットワーク対戦型のゲーム機能を組み込むことができるため,開発時間とコストを節約できる。

 同スイートには,コミュニティ構築ツールとゲーム向けに最適化されたカスタムのネットワーク・トランスポートを収録している。不正行為を防ぐことによりコミュニティの信頼を促進する安全なユーザー認証機能を提供する。また,課金システムに接続することにより,収益増加を促進する。レポーティング技術は,ゲームのオンライン・コミュニティの開拓に重要な,ラダー,トーナメント,ランキング,その他の統計を基にしたアクティビティを可能にする。

 SNAPの中核となる技術に加え,ゲーム開発者とパブリッシャは,オプションでコストが良いネットワーク・ソリューションを提供するサービス「SNAP Services」を受けることもできる。同サービスは,サーバー・ホスティング,課金,コンサルティング,品質保証テスティングを含むネットワーク・ゲーム環境の運営,管理,開発を支援する。「SNAP Hosting」では,ゲーム開発者とパブリッシャが既に全米に配備されている100台を超えるスケーラブルなサーバーを用いてプレイヤにシームレスなオンライン・ゲームを提供できる。

 SNAPに関する詳細は,同社のWWWサイトに記載されている。

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