半導体製造装置・材料に関する業界団体SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)が米国時間11月21日に,北米を拠点とする半導体製造装置メーカーの世界市場における受注/出荷に関する調査結果(速報値)を発表した。2002年10月における受注額(3カ月の移動平均,以下も同じ)は7億6600万ドルで,2002年9月の8億3200万ドルから8%低下したが,2001年10月の6億4400万ドルに比べ19%増加した。

 2002年10月における出荷額(3カ月の移動平均,以下も同じ)は10億5000万ドルで,2002年9月の10億4000万ドルに比べ1%増加,2001年10月の8億9600万ドルから18%増加した

 2002年10月のBBレシオ(出荷額に対する受注額の割合)は0.73だった。

 「市場が低迷しているこの期間に,製造能力を拡大している最新工場もあるが,広い範囲では拡張を見合わせている状態だ。この傾向は,2003年に入っても,チップ需要の見通しがもっと明確にならない限り続くだろう」(SEMI議長兼CEOのStanley Myers氏)

                         出荷額          受注額           BBレシオ
                         (3カ月移動平均)

2002年5月                869.6         1,105.2             1.27
2002年6月                927.1         1,171.3             1.26
2002年7月                969.1         1,181.9             1.22
2002年8月                994.8         1,016.8             1.02
2002年9月(最終確定)  1,044.6           831.6             0.80
2002年10月(速報)     1,054.9           765.7             0.73

(単位:100万ドル)
出典:SEMI

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