業界団体SPEC(Standard Performance Evaluation)が米国時間11月21日,データベース・サーバーと接続したJava 2 Enterprise Edition(J2EE)1.3対応アプリケーション・サーバーの性能を評価するためのベンチマーク・テスト「SPECjAppServer2002」を発表した。

 SPECjAppServer2002は9月にリリースされた「SPECjAppserver2001」の新バージョンで,J2EE 1.3対応アプリケーション・サーバーで利用可能なEnterprise Java Beans(EJB)2.0 Container Managed Persistence(CMP)に対応する。ローカル・インタフェース,EJB-QLクエリー言語,エンティティ・ビーン間のContainer Managed Relationships(CMR)といったEJB 2.0の機能を利用する。

 SPECjAppServer2002は,J2EE 1.3対応アプリケーション・サーバーにおけるEJBコンテナのテストに焦点を当てている。製造,SCM,発注/在庫管理などの作業モデルを想定する。主にハードウエア構成,J2EEアプリケーション・ソフトウエア,データベース・ソフトウエアによって測定結果に影響が出るという。

 性能の評価には,秒単位の顧客注文処理数と製造作業発注数を示す「TOPS(Total Operations Per Second)」と,テスト時のシステムの費用対効果を示す「$/TOPS」を用いる。

 SPECjAppServer2002は2000ドルでSPECから入手可能。詳細な情報はWWWサイトに掲載している。

 ちなみにSPECjAppServerベンチマーク・テストの開発は,SPECのOpen Systems Group(OSG)部門の小委員会Java Subcommitteeが担当している。米BEA Systems,米Borland,米Hewlett-Packard(HP),米IBM,米Intel,米Oracle,インドのPramati Technologies,米Sun Microsystems,米SybaseなどのSPECメンバー企業が同ベンチマーク・テストの開発に協力している。

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