米Intelは,次世代サーバーI/O「InfiniBand」を使ったクラスタ・システムをロスアラモス国立研究所(Los Alamos National Laboratory)に構築する。Intel社が米国時間11月21日に明らかにしたもの。

 同システムは128台のノードで構成する。Intel社の「Xeon」プロセサを2個搭載する米Promicro Systems製コンピュータを,InfiniBand Host Channel Adapterで接続する。OSにはLinuxを採用する予定という。

 当面はInfiniBandソフトウエア・スタックの検証とハードウエアの試験に使用し,最終的にはプロトコルの研究開発に利用する計画である。

 InfiniBandアーキテクチャは,サーバー・プラットフォーム用の入出力インタフェース技術。サーバー間の接続を簡素化/高速化し,リモート・ストレージやネットワーク対応機器といったサーバー関連システムとの接続を行うためのもの。接続の簡素化/遅延の低減/帯域幅の拡大/相互接続性の強化という特徴により,Intelアーキテクチャ・ベースのサーバーの性能/信頼性/拡張性を向上するという。

 「InfiniBandアーキテクチャ・ベースのソリューションは,2003年の早い時期に市場に登場するだろう」(Intel社)

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