米NVIDIAが米国時間11月18日に，グラフィックスLSI（GPU：Graphics Processing Unit）「GeForce FX」を発表した。同社のアーキテクチャ「CineFX」をベースにしており，「映画並みの画質とリアルタイムの特殊効果を可能にする」（NVIDIA社）。
「現在のコンピュータ・ゲームは高速でエキサイティングだが，感情に訴える魅力がまだ足りない。GeForce FXにより，ゲーム開発者は感動を呼び起こす映像や表情豊かなキャラクタを作成できる」（NVIDIA社社長兼CEOのJen-Hsun Huang氏）
GeForce FXの主な特徴は以下の通り。
・動作周波数500MHz。演算性能は3億7500万頂点／秒。フィル速度は40億ピクセル／秒，160億AAサンプル／秒。AGP8Xをフル・サポート。
・同社のGPU「GeForce4」と比べ約2倍のトランジスタを集積。台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing Company（TSMC）の銅配線／0.13μmルール製造技術を用いる。
・「Cg」などのグラフィックス・プログラミング用高級言語に対応。CineFXエンジンと128ビットの色処理技術により，「かつてないほどリアルな3D世界とキャラクタを実現」（NVIDIA社）。CineFXはOpenGLとDirectX 9.0をサポートする。
GeForce FXは現在サンプル出荷の段階である。2002年11月～2003年1月期に量産体制に入り，GeForce FXを搭載したグラフィックス・ボードを2003年2月に発売する計画である。
なお，以下のOEMやカード・メーカーなどがGeForce FXを搭載した製品をリリースする予定だという。
・CyberPower社
・iBUYPOWER Computer社
・Falcon Northwest社
・Fujitsu Siemens Computers社
・Hypersonic PC Systems社
・Vicious PC社
・VoodooPC社
・ASUS Computer International社
・BFG Technologies社
・eVGA.com社
・Gainward社
・Leadtek Research社
・MSI Computer社
・PNY Technologies社
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