米IDCは米国における無線ゲーム市場に関する調査結果を米国時間11月14日,発表した。同社によれば,米国の無線ゲームのプレイヤは,2002年のおよそ700万人が2007年には7120万人に増加する。同市場は,ゲーム開発者,パブリッシャ,無線通信事業者,無線ハンドセット・プロバイダにとって長期的な好機を提供するという。
同社は,米国における同市場の発展には,ハンドセット・プロバイダ,無線通信事業者,ゲーム開発者とパブリッシャの相互依存している3業界の協力が必要であるとしている。
「無線ゲームには大きな可能性があるが,それを最大限にするためには,関係者が協力して,ビジネス・モデル,ハンドセット,対象者属性向けに適したコンテンツの指定など,鍵となる問題に対処しなければならない」(同社のプログラム・マネージャのSchelley Olhava氏)。
現在,国内の無線通信事業者は,第2.5世代(2.5G)および第3世代(3G)ネットワークを無線データ・アプリケーションを含む次世代無線サービスを配備するためにアップグレードしている。
「無線ゲームは,通信事業者が望んでいる完全なコンテンツ・タイプの一例である。ゲームはもはや家庭という境界を越えて真のモバイル・プラットフォームに移行する準備ができている。次世代ネットワークやハンドセットの向上により,無線ゲームが現実のものになる」(同氏)。
その他の主な調査結果は次の通り。
・高速プロセサ,カラー・スクリーン,ポリフォニック・サウンド,新しいバッテリ技術,出力コントロール機能の改良が無線ゲームを促進する。
・適切な対象者属性をターゲットにした品質のあるゲーム・コンテンツが無線ゲームを牽引する要因になる。
・加入者に馴染みがあるアクティビティを提供することにより,無線ゲームは無線データ・サービスの利用を促進する。
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