米Microsoftと米ViewSonicは,Microsoft社の「Windows CE for Smart Displays」(開発コード名「Mira」)を搭載したViewSonic社製品を販売すると米国時間11月12日,明らかにした。米Amazon.com,米Buy.com,米CompUSA,米Dell ComputerのDell.com,米Fry's Electronics,米RCS Computerが米国における小売り販売を手がける。

 ViewSonic社製スマート・ディスプレイは10インチ・モデルの「V110」と15インチ・モデルの「V150」。タッチスクリーン方式のLCDモニタ,802.11b対応無線通信を装備し,「ユーザーは家庭内のどこからでも,『Windows XP Professional』搭載のデスクトップ・パソコンにアクセスできる」(両社)

 スマート・ディスプレイを使って,消費者は長椅子でくつろぎながらWebサーフィンをしたり,ベッドに横たわりながら電子メールをチェックしたり,テラスで写真を共有することができる。また,台所で料理のレシピをダウンロードするといった利用が可能。解像度1024×768画素のV150は,オプションのドッキング・ステーションを装着することにより,デスクトップ・パソコンのメイン・モニターとしても利用できる。

 V110とV150は2003年第1四半期に出荷を開始する。価格はV110が999ドルから,V150が1299ドルから。製品パッケージには,ディスプレイ機器とUSBアダプタ(100ドル相当),Windows XP Professionalへのアップグレード(200ドル相当)が含まれる。ちなみに米メディアの報道(InfoWorld)によると,重量はV110が2.5ポンド(約1.1kg),V150が8.8ポンド(約4kg)で,ともに動作周波数400MHzの米Intel製「XScale」プロセサを搭載するという。

◎関連記事
米マイクロソフトの「Mira」,ブランド名は「Microsoft Windows CE for Smart Displays」に
Mira対応製品メーカー各社が米インテルの「XScale」プロセサを採用
米マイクロソフトの「Mira」対応ディスプレイがCeBITに登場
米国でCES開催,Microsoftが家庭向けの新技術「Freestyle」と「Mira」を披露
広がりをみせる無線LANの世界。PCから家電,テレマティックスの分野へも
「家庭向け無線LANが急拡大,2005年に企業向け市場を上回る」,と米調査
好調なSOHO/家庭向けWLAN機器市場,低調な企業市場も2002年中に上向きに
究極の家庭内ネットワークを実現する“スマート・ホーム”,米国人の半数以上が関心あり

[発表資料へ]