米Hewlett-Packard(HP)はミッドレンジのレーザー・プリンタの新製品「LaserJet 4200」と「同4300」を米国時間11月12日,発表した。両製品は,企業向けの低価格な高性能モノクロ・プリンタ。4200は前機種と同レベルの価格で印刷速度を改善しており,4300はさらに高速化と柔軟性を必要とする企業向けのモデルとなっている。

 LaserJet 4200は,価格を前機種の「同4100」と同レベルに抑えながら,出力速度を40%改善している。また,同4300では,速度を80%向上させている。印刷速度の改善に加え,両製品ともメモリーと用紙の処理オプションを増加しながら,所有コストは低くなっている。

 両製品の主な特徴は次の通り。

・印刷速度は,最高45枚/分(LaserJet 4200は35枚/分)。
・最初のページ出力までの所用時間は9秒未満。
・搭載プロセサの動作周波数は350MHz(LaserJet 4200は300MHz)。
・標準で64MバイトのRAMを搭載(LaserJet 4200は48Mバイト)。
・標準で600枚の給紙容量を装備。オプションの給紙トレイで最大2600枚までの給紙が可能。
・標準でフェイスダウン出力250枚/最高750枚。

 「LaserJet 4200」と「同4300」は,それぞれ推定価格1099ドルと1399ドルで提供されている。

 ちなみに,調査会社の米IDCによれば,HPは2002年前半の米国におけるプリンタ/MFP市場で46%のシェアを獲得して首位を取っている。

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