米AMDは「MirrorBit」技術を採用した高密度NOR型フラッシュ・メモリー製品のサンプリング出荷を米国時間11月12日に開始した。同日サンプル出荷が発表されたのは,16,32,128,256Mビットの製品で,2003年第1四半期に量産体制に入る予定。64Mビットの製品はすでに販売されている。

 「MirrorBit」技術は,性能および信頼性を犠牲にすることなく一般的なフラッシュ・メモリー製品と比較して2倍の高密度を実現する。同技術をベースとした新しい256Mビットのフラッシュ・メモリー製品は,携帯電話,PDAなどさまざまな製品の機能強化を目的として設計されている。

 同フラッシュ・メモリー製品は,ページ・モードのアクセス・タイムが25ナノ秒,64Kバイト・セクタの消去時間が400マイクロ秒,セクタあたりの書き込み/読み込みサイクルが10万回以上。摂氏125度において最低20年間はデータを保持する。BGAとSOPのパッケージで提供される。

 1万個ロット時のメーカー希望価格は,256Mビット製品が25.75ドル,128Mビット製品が13.50ドル,64Mビット製品が7.35ドル,32Mビット製品が3.95ドル,16Mビット製品が2.35ドル。性能,パッケージ,密度,データバス幅,セクタ・アーキテクチャで幅広い選択肢が提供される。

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