米Macromediaが米国時間11月11日に,WWWパブリッシング・ツール「Contribute」を発表した。「技術的な知識がなくても,簡単にWWWコンテンツを既存のWWWサイトにアップデート,追加,公開できる」(Macromedia社)

 ContributeはMacromedia社の「Dreamweaver MX」や米Microsoftの「FrontPage」などで作成したHTML形式のWWWサイトに対応する。

 Macromedia社会長兼CEOのRob Burgess氏はContributeについて,「まったく新しいユーザー層に向けた新製品だ」と説明した。「WWWコンテンツを誰でも扱えるようにすることで,ウェブ・マスターの労力を取り除く」(同氏)

 「企業,政府機関,教育機関は,WWWコンテンツを更新する際に,たとえ簡単な変更でも専門知識を持ったプロフェッショナルに作業を依頼している。ビジネス・ユーザーは迅速にWWWコンテンツを変更する必要があるが,時間をかけてWWW開発ソフトウエアや新たな工程を学習するわけにはいかない。Contributeにより,WWW開発者は,WWWコンテンツの保守を他者に任せることができる。WWWサイトのデザインやコード,機能を損なう心配はない」(Macromedia社)

 ユーザーは簡単な三つの工程でWWWコンテンツを更新できる。目的のWWWページをブラウズし,ページを編集して,公開するだけでよい。ContributeはMicrosoft社の「Word」や「Excel」との統合機能を備えており,デスクトップ上でWordおよびExcelファイルをWWWページにドラッグ・アンド・ドロップしてコンテンツを追加することが可能。

 ContributeはWindows対応版を2002年12月にリリースする。価格は99ドル。教育機関,行政機関,企業向けのボリューム・ライセンスも用意する。対応言語は英語のみ。フランス語,ドイツ語,日本語バージョンは2003年に利用可能にする。また,「Mac OS X」対応版も2003年にリリースする計画である。なお,技術プレビュー版をMacromedia社WWWサイトで配布している。

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