米SONICblueと米TiVoは,DVR(Digital Video Recorder)の特許侵害を巡る訴訟で,両社が和解に達したと米国時間11月8日,発表した。両社は互いを相手取り,カリフォルニア州北地区連邦地裁に提訴していた特許侵害訴訟をともに取り下げるという。

 「両社とも自社の功績と価値を認識している。しかし,現時点でDVR市場全体の成功を考える方が両者にとって最重要と判断した。我々は戦い合うのではなく,その活力をDVR市場の拡大に向ける」(SONICblue社とTiVo社)。

 両者間の特許侵害係争は,SONICblue社が2001年12月に訴訟を起こしたことに端を発する(発表資料)。SONICblue社は同社のDVR「ReplayTV」に備わる,テレビ番組の再生/一時停止に関する特許技術をTiVo社に侵害されたとして,訴えてた。これはSONICblue社の同特許が成立した翌日のことである。
 
 一方のTiVo社は2002年1月,番組を視聴中に別の番組を録画する「Time Warp」と呼ぶ特許技術をSONICblue社に侵害されたとして訴えていた。

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