米Avid Technologyの子会社Softimageと米NVIDIAが米国時間11月8日に,3次元(3D)デジタル・コンテンツ作成ソフトウエア「SOFTIMAGE|XSI v.3.0」を発表した。NVIDIA社が開発したグラフィックス・プログラミング用の高級言語「Cg」を利用する。

 Cgの開発には,米Microsoftが協力した。「新たなレベルの抽象化が可能で,グラフィックス・ハードウエアを直接プログラミングする必要がなくなる。文法はC言語に似ており,リアルタイム・シェーダや視覚効果を短時間で開発できる」(NVIDIA社)。Cgは,Microsoft社の「HLSL for DirectX 9.0」をはじめ,OpenGL APIに対応する。

 Cgを利用することにより,SOFTIMAGE|XSIのユーザーはシェーダ・ノードやマテリアル・プリセットを「NetView」ディレクトリから直接「Render Tree」ウインドウにドラッグ・アンド・ドロップして設定できる。また,開発中のコンテンツが最終的にゲームや3Dアプリケーションでどのように表示されるか,SOFTIMAGE|XSI内で視覚化して確認することが可能。

 SOFTIMAGE|XSI v.3.0は,3Dコンテンツのノンリニア編集環境を提供する。シェーディング機能を強化したほか,エフェクトの強度,位置,質感といったさまざまな変数の制御機能を追加した。

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