英British Telecom(BT)が英国時間11月7日に,2002年7月~9月期の決算を発表した。売上高は46億6100万ポンド(約73億5800万ドル)となり,前年同期と比べ2%増。税引き前利益は4億9600万ポンド(約7億8300万ドル)で,前年同期に比べ55%増加した。1株当り利益は3.7ペンス(約5.84セント)で,前年同期に比べ54%増となった。

 当期の業績結果について,BT社は「財政面強化という目標は,一つを除いてすべて達成または上回ったことになる」と説明している。

 BT社会長のChristopher Bland氏は,「1株当り2.25ペンス(約3.55セント)という中間配当を行える状態に戻ったことは喜ばしい」とコメントした。

 BT社CEOのBen Verwaayen氏は今後の見通しについて,「現在の経済状況では,3年間で年平均成長率6%~8%という目標は達成できない見込みだ。しかし,2002年10月~2003年3月における売上高の成長は市場の予測通りになるだろう。広帯域などに関する取り組みが今後の成長もたらすと期待している」と述べた。

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