米Motorolaと米Cingular Wirelessが米国時間11月6日に,新型の携帯電話機「Motorola C331」と「Motorola A388」を発表した。Motorola C331は両社が共同で開発した製品で,Cingular社が米国内の全サービス・エリアで独占販売する。一方Motorola A388は,Cingular社の一部GSM市場で利用可能とする。

 Motorola C331は全米のCingular社のサービス・エリアで使用可能とするため,GSM版とTDMA版の2機種用意する。「GSM版Motorola C331は,AMR(Adaptive Multi-Rate Vocoder)対応GSM 850/1900携帯電話機として米国内で初めて利用可能な機種の一つ」(両社)

 各機種の内容は以下の通り。

【GSM版Motorola C331】
・和音対応着信音やカスタム化可能なサウンドなどのダウンロードが可能

・さまざまなカラーとデザインを持つフェイスプレートやグリップを別売

・GPRSに対応し,パーソナル化が可能

・「MotoMixer」機能により,複数の音色を同時に鳴らせる着信音の作成が可能

Cingular社のWebサイトからMIDIメロディをダウンロード可能

【TDMA版Motorola C331】
・ピアツーピア・チャット機能により,複数ユーザーとのメッセージ交換が可能

・交換可能なフロント/バック・カバーやゴム製のサイド・グリップと,ダウンロード後に加工できる着信音「iMelody Ring Tones」により,ユーザー自身によるカスタム化が可能

【Motorola A388】
・3バンド対応GSM機で,現在はCingular社の一部のGSMサービス・エリアで利用できる。GPRSにより,欧州/中東/アジア/米大陸のほとんどの主要都市での使用が可能

・折りたたみ型デザインで,大きなタッチスクリーン画面を備える。電話番号やデータの入力,電子メール/SMSメッセージの送信などをスタイラスや指を使って実行可能

・PDAにあるカレンダ/タスク・リスト/住所録/手書き文字認識といった機能のほか,パソコン上のPIMアプリケーションとの同期に対応

・IrDAインタフェースを備えており,無線モデムとして利用できる。また,IrDA経由で情報の印刷や転送も可能

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