フィンランドのNokiaと米Trend Microは米国時間11月5日,企業向けセキュリティ・システム「Nokia Message Protector SC6600」の提供に関して提携関係を結んだことを発表した。

 Trend Micro社のアンチウイルスおよびコンテンツ・セキュリティ・ソリューションと,Nokia社のネットワーク・セキュリティ・システムを組み合わせる。「企業がウイルスを防ぎ,電子メール経由でネットワークに侵入する脅威に対応するためのゲートウエイ機器を提供する」(両社)

 米Nokia Internet Communications製品管理/マーケティング担当副社長のDan MacDonald氏は次のように説明する。「多くの企業が頭を悩ませている電子メール経由の脅威に対抗するためのソリューションだ。統計的なウイルス防御機能,自動更新,高速スループットなどによって,ネットワーク全体に影響が及ばないようにする」(同氏)

 Nokia Message Protector SC6600は1時間当たりに12万件以上の電子メールをスキャンして,統計データに基づいたウイルス防御,スパム排除,セキュリティ・ホールの悪用防御などを行う。SC6600はNokia社が独占的に提供し,サポート情報へのシングル・ポイントのアクセスを提供するなど,サポート体制を充実させる。

 「両社の提携によって,ハードウエアとソフトウエアを組み合わせたコンテンツ管理ソリューションが実現した。サポートとサービスをシングル・ポイントで提供する試みによって,企業の総所有コスト(TCO)も削減できるだろう」(米IDC,リサーチ・マネージャの Charles Kolodgy氏)

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