米AT&T Wirelessが米国時間11月5日に,音声ダイヤル対応の携帯電話サービス「#121 VoiceDial」の開始を明らかにした。
#121 VoiceDialでは,加入者用のアドレス帳を用意する。WWWサイトで連絡先を入力するか,携帯電話から音声で連絡先を追加することも可能。数カ月以内には,「Outlook」や「Lotus Notes」といった一般的なデスクトップ・アプリケーションからアドレス帳に入力できるようにする。アドレス帳には,職場や自宅など複数の電話番号を最大500人分登録できる。
「現在,ほとんどの人が複数の電話番号を所有しており,管理しなければならない電話番号はかつてないほど増えている。#121 VoiceDialなら,一つの電話番号(121)さえ覚えていれば,あとは連絡を取りたい相手の名前を言うだけでダイヤル発信できる」(AT&T Wireless社Mobile Multimedia Services部門In-Vehicle Services担当バイス・プレジデントのDeepak Dhawan氏)
#121 VoiceDialは,AT&T Wireless社の顧客でTDMA対応携帯電話機を所有するユーザーのみ利用可能(アラスカ州およびハワイ州を除くAT&T Wireless社サービス地域)。加入した場合,現在の月額利用料に3ドル99セントが追加される。音声対応のダイヤル発信だけでなく,スポーツの試合結果,映画情報,株式情報,ニュース,天気予報,モーニング・コール設定なども音声命令で利用可能。
◎関連記事
■米ワーナーミュージックと米AT&T Wirelessが提携し,携帯加入者に音楽コンテンツを提供
■米サン,米ビーボーカル,米ニュアンスが,キャリア向け音声処理ソリューションで提携
■米ニュアンス,VoiceXMLベースのアプリケーション開発環境の新版を発表
■Yahoo!で音声で電話をかけられるようになる
■米マイクロソフトと米スピーチワークス,音声対応Webアプリ/サービスの開発支援で提携
■無線ポータル・サービスはデータよりも音声サービスの方が出足がよい
■「2007年の音声応答システム市場は2000年の約2倍に成長」と米Frost & Sullivan
■「音声認識ソフト市場は2005年に27億ドル規模」と米In-Statの調査結果
[発表資料へ]