ドイツのSuSE Linux AGは,同社の企業サーバー向けLinux「SuSE Linux Enterprise Server(SLES)」上で米IBMのデータベース・ソフトウエア「DB2 Version 8」の正常動作を確認した。SuSE社が米国時間11月5日に明らかにしたもの。

 「SLESは,『DB2 for Linux』の対応する全ハードウエア・プラットフォーム上で『DB2 Enterprise Server Edition』の動作を確認できた初めてのLinuxディストリビューション。対応ハードウエアにはIBM社のメインフレーム『zSeries』も含む」(SuSE社)

 IBM社とSuSE社は,Linuxカーネル強化を目的とするIBM社の検証プログラム「DB2 for Linux Validation Program」に従い,数100件の試験を共同で実施した。

 IBM社データ管理ソリューション部門マーケティング担当副社長のLauren Flaherty氏は,「当社は企業向けLinuxの拡張性と信頼性強化を図るため,SuSE社と(企業向けLinuxディストリビューションの統一を目指す団体である)UnitedLinuxのパートナ企業の活動を支援していく」と説明する。

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