米Hewlett-Packard(HP)は,新規の顧客たちは市場の変化や顧客の要求に迅速に対応するために同社のストレージ・ソリューションを採用していることを米国時間10月31日,発表した。米Health Net,米Independence Blue Cross,米Siemens Westinghouseが,オープンなストレージ・インフラの開発と拡張を行うために先ごろストレージ・パートナとしてHPを選択している。

 「複数の業界部門で顧客を獲得できたことは,HPの制御可能で強力かつ拡張可能なネットワーク・ストレージ・ソリューションで達成できるビジネスの利点を明確に示すものである。特に,経済状態が厳しい時に異種ストレージ環境で引き続き顧客がストレージ・ソリューションの使用に成功していることを喜ばしく思う」(HP Network Storage Solutionsのシニア・バイス・プレシデント兼ジェネラル・マネージャのHoward Elias氏)

 新規顧客に関する契約内容は次の通り。
・Health Net
米国最大手のヘルスケア企業が同四半期にHPから100万ドル分のネットワーク・ストレージを購入。

・Independence Blue Cross
バーチャライゼーション,ストレージ管理,データ移動ソフトウエアを含むストレージ実装の第1段階に向けてHPと契約。

・Siemens Power Generation Group
先ごろHPの新しい「HP StorageWorks XP1024」ディスク・アレイを購入。契約には,新しい13テラ・バイトのシステムをサポートするためのソフトウエア,ダイレクタ,専門サービスが含まれる。

 ちなみに,米IDCの調査結果によれば,HPとCompaqの収益を合わせた場合,2002年第2四半期におけるディスク・ストレージ・ファクトリの収益は第1位だった。収益は,11億7100万ドルで25%の市場シェアを獲得している。

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