韓国のSamsung Electronicsは米TrimbleのGPS(Global Positioning System,全地球測位システム)時間/周波数レシーバを採用することを決定した。Trimble社が米国時間10月31日に明らかにしたもの。
Trimble社は主要サプライヤとして,Samsung社のCDMA対応次世代ベース・ステーション向けにGPS時間/周波数レシーバを供給する。Samsung社のCDMA対応次世代ベース・ステーションは,KDDIが携帯電話ネットワークに利用する予定である。Trimble社製レシーバを組み込むことにより,Samsung社のベース・ステーション間における同期化で正確な伝送タイミングを制御できるようにする。
Samsung社はベース・ステーション以外の携帯電話ネットワーク機器もKDDIに提供する。KDDIは今年中に既存のcdma2000 1Xネットワークのアップグレードを開始し,CDMA2000 1X EV-DO対応装置を導入する計画である。
CDMA2000 1X EV-DOはパケット型のデータ通信に特化した仕様。1.25MHzの帯域を使って,最大2.4Mビット/秒(下り)のデータ通信を可能にする。
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