米Allied Business Intelligence(ABI)が米国時間10月29日に,「WWWサイトを複数言語に翻訳するローカライズ分野は,2007年末までに17億ドル規模に成長する」との予測分析を発表した。

 WWWサイトのローカライズは翻訳市場の13%を占めるようになる。また翻訳市場全体も,2002年末には約95億ドル規模へと拡大する。

 「インターネット・ユーザーが増加し,人々がオンラインで過ごす時間が増えるにつれ,企業は海外市場を視野に入れたWWWサイトのローカライズに注力し始めている。また英語を母国語としない国でインターネットの普及が進み,電子商取引が成熟期を迎えつつあることも,販売店やメーカーにおけるWWWサイトのローカライズへの取り組みを後押ししている」(ABI社アナリストのLaraine Tunick氏)

 欧州や中南米で企業民営化の動きが顕著になっており,今後,海外市場への働きかけが進むことが予想される。このため,企業の概要,製品,サービスなどに関する情報を,複数言語に対応したWWWサイトで提供する重要性が一層高まる見通しだ。

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