米Priceline.comは同社のホテル予約サービスを中国,シンガポール,タイにまで拡張したと米国時間10月25日,発表した。米国のユーザーは同日より北京,上海,香港,シンガポール,バンコクのホテルの予約をPriceline.comで行えるようになった。

 Priceline.comは,消費者が購入希望価格を指定する逆オークション・サービス「Name Your Own Price」を提供するWWWサイト。「インターネットにおいて逆オークション形式でホテル・サービスを購入できる唯一のサイト」(同社)という。

 Priceline.com社では,同社のホテル予約サービスは消費者とホテルの双方にとってメリットがあると説明する。

 「ホテル側では料金変更について一般に公表することなく,個々の消費者の希望料金に応じることができる」(同社)。つまり,間際の空室状況に応じて柔軟に料金変更し,宿泊客を集めるという「ラスト・ミニット・ディール」が容易になる。空室率を減らし,効率よい運営が可能となるというわけである。

 また,消費者にとってはインターネットにおいてどこよりも安価でホテル予約が可能になるという。「例えば70%割引きをうたっているサイトよりも安い」(同社)。

 なおPriceline.com社は,最安値を保証するサービス「Hotels Best Price Guarantee」を提供しており,こちらも消費者にとってメリットが高いと説明している。同サービスは,顧客がほかのWWWサイトで,同じ日の同じホテルといった同条件でより安い料金を発見した場合,差額をPriceline.com社が支払うというもの。

 ちなみにPriceline.com社は,アジア以外では米国,欧州,カナダ,メキシコ,カリブ諸島のホテル予約サービスを展開している。同社によれば現在,合計1300の都市の8000を超えるホテルで宿泊予約が可能だという。

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