米ON Semiconductor社は,ポータブル機器のリチウムイオン電池を管理するトランジスタ「NTLTD7900」を米国時間10月24日に発表した。このデュアルNチャネル型のPower MOSFETは,携帯電話,ポケベル,PDAなどのバッテリ寿命を延長する。

 NTLTD7900は,1セル用または2セル用のリチウムイオン電池パックの保護回路向けに設計されている。電圧20Vで動作する。3.3mm×3.3mmのMicro-8LLリードレス・パッケージで提供され,TSSOP-8パッケージの製品より基板占有面積を48%縮小する。

 4.5V時のオン抵抗が26ミリ・オームと低いので,電力排出を最低限に抑えるためバッテリ寿命が拡張される。熱抵抗は,TSSOP-8パッケージの88 C/Wから82 C/Wに低下してる。ツェナーで保護されたゲートは,業界の要件を越える静電放電(ElectroStatic Discharge) ESD保護を提供する。ゲート・ダイオードをFETに統合することにより,回路に連続的にツェナーを加える必要性がなくなった。

 「NTLTD7900」は,同社の超小型Micro-8LL(リードレス)パッケージで提供される。1万ユニット購入時の単価は,0.35ドルに設定されている。

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