米Intelなどは次世代サーバーI/O「InfiniBand」導入促進を目的とする評価プログラムを,東京で開催中のIntel Developer Forumで10月23日に発表した。「Intelアーキテクチャのサーバー・プラットフォームに対応するInfiniBandファブリックの評価作業を支援することで,導入を促進する」(Intel社)という。

 InfiniBandアーキテクチャは,サーバー・プラットフォーム用の入出力インタフェース技術。サーバー間の接続を簡素化/高速化し,リモート・ストレージやネットワーク対応機器といったサーバー関連システムとの接続を行うためのもの。接続の簡素化/遅延の低減/帯域幅の拡大/相互接続性の強化という特徴により,Intelアーキテクチャ・ベースのサーバーの性能/信頼性/拡張性を向上するという。「InfiniBandに対応する製品は,2003年に出荷されるだろう」(同社)

 InfiniBand評価プログラムでは,早い段階でInfiniBandを導入する企業と,導入に必要な技術を提供する企業を結びつけることで,InfiniBandソリューションのベンダー探しを支援するという。

 同プログラムに向けるソリューションを提供する主な企業は以下の通り。米Dell Computer,米IBM,米InfiniCon,米InfiniSwitch,Intel社,米JNI,米Lane15 Software,米Libra Networks,Mellanox Technologies社,米OmegaBand,米Oracle,米Paceline Systems,米RedSwitch,米Topspin,米VIEO,Voltaire社。

 Intel社アドバンスド・コンポーネント部門担当ジェネラル・マネージャのTom Macdonald氏は,「InfiniBand評価プログラムにより,当社の顧客に対して,総合的なIntelアーキテクチャ・プラットフォーム用InfiniBand対応エンタプライズ・ソリューションを提供できる」と説明する。「業界から多くの企業が参加することで,同評価プログラムはクラス最高の製品とリソースを提供できる。このことは,InfiniBandファブリック導入の初期段階において強力な起爆剤となる」(同氏)

◎関連記事
米インテルが開発者会議でInfiniBand製品をデモ,ソフト開発支援の施設も設立
米インテル,次世代I/O「InfiniBand」対応LSIをサンプル出荷
米デルと米マイクロソフトが「PowerEdge」サーバーへのInfiniBand導入で協力
米アダプテック,iSCSIアダプタやInfiniBand対応システムなど各種I/O製品をデモへ
米3Com,次世代サーバーI/O「InfiniBand」で米IBMと提携
「InfiniBand対応サーバーは2004年に500万台」,業界団体がIDCの調査を発表
PCサーバー内部のI/OインターフェースHyperTransport 1.03の仕様固まる
バス技術でも米インテルに負けない!,米AMDがシスコ,サン,アップルと連携

[発表資料へ]