「現在米国でおよそ800万世帯が家庭内ネットワークを導入しているが,2004年までに1400万世帯に拡大する」――市場調査会社の米Solomon-Wolff Associatesは,米国の家庭内ネットワークに関する調査結果を米国時間10月21日に発表した。調査は2002年7月に,6700人以上のインターネット・ユーザーを対象に実施したもの。

 調査によれば,インターネットに接続している家庭の43%が2台以上のコンピュータを所有していることが分かった。これは,2500万世帯が家庭内ネットワークを利用できる状態にあることを意味する。

 「家庭内ネットワークの利用は,接続速度に強く関係している。ダイヤルアップ接続を利用している世帯の家庭内ネットワーク利用は20%に過ぎないが,ブロードバンド接続をしている家庭では54%がネットワークを利用している」(Solomon-Wolff社のJoey Wolff氏)

 同氏は,家庭内ネットワークの使用が増加すると予測される要因として,世帯数とともに複数のコンピュータを所有する世帯数が増加することを挙げている。2004年までにおよそ全世帯の半数が,2台以上のコンピュータを所有すると推測され,家庭内ネットワークの利用の可能性も大いに増加するという。その他の調査結果として,家庭内ネットワーク・ユーザーは,自営業者,または自宅オフィスで働く人が多いことも分かった。

 「2台以上のコンピュータを所有し,インターネットに接続する世帯の42%が,2004年までにネットワークを利用するようになるだろう。また,無線を利用している家庭内ネットワークのユーザーは,現在10分の1に留まっているが,無線ネットワークを利用する割合も増加すると予測される」(同氏)

◎関連記事
家庭向けゲートウエイ市場,2006年には2001年の約10倍の1億1000万ドル規模へ,組み込みOSからミドルウエアやアプリケーションへと需要も変化
「家庭内ネットワークを構築するユーザーはわずか6%」---米ヤンキーの調査
「家庭内ネットワーク製品市場,2006年には現在の6.6倍に」と米In-Stat
「米国の持ち家世帯の42%は家庭のインターネット化に意欲的」と米調査

発表資料へ