米Sprintが米国時間10月18日に,企業や消費者向け音声およびデータ通信サービスの新規プランを発表した。

 企業向けの「PCS Total Wireless Access for Business Plans」では,一定時間の「Anytime Minutes」通話サービス,無制限の「PCS Vision」データ・サービス,無制限のPCS間通話が可能。企業電子メールやカレンダにリモート接続できる「PCS Business Connection Personal Edition」,ボイス・メールや電子メールを音声命令で確認できる「PCS Voice Command」,ローミング・サービス「Off-network Roaming」などが含まれ,月額利用料は85ドル~150ドル。米国内長距離電話,ボイス・メール,発信者表示,キャッチホン,転送,3者通話といった機能が無償で利用できる。2002年10月21日より利用可能にする。

 企業は「Shared Minutes」を利用すれば,会社全体で「Anytime Minutes」の利用時間を共有することができる。Shared Minutesの設定手数料は1加入者当たり20ドル。

 「PCS Connections Cards」のユーザーには,ノート・パソコンまたはPDAでPCS Visionデータ・サービスのみ利用可能なプランを用意する。価格は39ドル99セント~119ドル99セント。データ容量は20Mバイト~120Mバイト。

 「現在,多くの企業が従業員の無線サービス利用料を負担している。Sprint社はこれらの企業が手間とコストを削減できるようにする」(Sprint社)。ちなみに米Yankee Groupによると,企業が費用を負担している無線ユーザーの割合は,現在の24%から2006年には46%に増加するという。

 その他のプランとしては,一定時間の音声およびデータ通信を提供する「PCS Free & Clear Plans」を消費者と企業向けに用意する。2002年10月18日より利用可能。月額利用料は30ドル~150ドル。1年間の「PCS Advantage Agreement」契約を結ぶ必要がある。10ドル追加すれば,PCS Visionを無制限で利用できる。

 さらに,月額利用料30ドル~60ドルの新たな通話プランには,夜間および週末時間帯割り引きが付属する。月額利用料85ドル以上の新たな通話プランには,無制限のPCS Vision利用,無制限のPCS間通話,2本目の回線増設が含まれる。

◎関連記事
米SprintがPCS Visionに向け米国で初めて日立製の携帯電話「P300 PCS Phone」を発売
米スプリント,全米携帯電話ネットワークをCDMA2000 1Xにアップグレード
米ハンドスプリングと米スプリントがCDMA対応「Treo」で協力
「2007年には位置情報サービスがモバイル・データ・サービス売上高の40%以上を占める」,英調査
3G時代に入った携帯電話,あふれる技術用語を読み解く
「モバイル・データ・サービスの市場規模は今後10年で40%増」と米調査会社
ホットスポットのローミング・サービスを推進する業界団体が発足,米ウェイポートや米シンボルなどが参加
「米国ユーザーの63%はモバイル・データ・サービスに対価を支払う」と米調査

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]