カナダのInfowave Software社は現地時間10月17日に,新しい無線サービスのプラットフォームである「Infowave Mobile Application Gateway」の提供を開始した。ネットワーク通信事業者は,企業に対して電子メールとカレンダーを含む企業情報への無線アクセスが提供できるようになる。同製品は,既存の企業アプリケーションを無線対応にする同社の専門技術を活用し,これらをネットワーク通信事業者環境に向けて機能を拡張している。

 同スイートにより,ネットワーク通信事業者は,試しやすい低価格なモバイル・ソリューションを提供できるようになる。すぐにサービスを使えるようにするためのソリューションとして設計され,企業エンド・ユーザーにフレンドリーでインストールが簡単なソリューションを提供する。

 同社によれば,統合型ハンドヘルド・デバイスの波は,すぐにネットワーク通信事業者の無線データ戦略の要となる。同スイートは,通信事業者に企業が必要とする関連アプリケーションと情報アクセスをこれらデバイスに与えるのに必要なソフトウエアを提供する。

 同スイートは,Microsoft Exchangeと連携し,電子メールやカレンダー情報の同期をとるサービスを始めとして,通信事業者は,無線データ・サービスの一部としてメッセージング・アプリケーションを提供できる。その他,同製品による利点は次の通り。

・「Symmetry Pro」と「Infowave Mobile Messaging」を統合したソリューションを直ちに提供可能になる。
・ネットワーク通信事業者の既存の請求と運用支援システムに統合可能。
・幅広い統合型無線デバイスに対応。
・既存の第2/2.5世代ネットワークと第3世代ネットワークに対応。

 6月に同社は,「Symmetry Pro」のライセンスをアジアの大手ネットワーク通信事業者であるHong Kong CSLに供与することで提携したと発表していた。InfowaveにホストされたMobile Application Gatewayソリューションにより,同社の顧客はさまざまなPocket PCとPalmハンドヘルド・デバイス上の企業電子メール,カレンダー,コンタクトにリアルタイムで安全に無線アクセスできるようになったという。

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