米Symantecは米国時間10月16日,2003会計年度第2四半期(2002年7月~9月期)の決算を発表した。売上高は3億2500万ドルで前年同期の2億4200万ドルと比べて34%増収。一時的な費用や買収経費を含めたGAAP(会計原則)ベースの純利益は5200万ドル(1株当たり利益は33セント)。前年同期は1200万ドルの損失(1株当たり損失は8セント)を計上していた。

 一時的な費用や買収経費を除いた場合,純利益は6000万ドル(1株当たり利益は38セント)となる。同条件の前年同期の純利益は4200万ドル(同28セント)だった。

 Symantec社会長兼CEOのJohn W. Thompson氏は,「消費者分野と企業分野ともに,すべての地域で事業が好調に進んでいる」と述べた。

 当期における企業向けセキュリティ事業は前年同期と比べて30%成長し,総売上高の44%を占めた。同事業の成長を牽引したのはファイアウォール/VPN製品とアンチウイルス製品で,それぞれ売上高が61%と36%増加した。セキュリティ・サービス部門は前年同期比102%の急成長をみせた。とりわけ管理セキュリティ・サービスが好調で,前年同期と比べて売上高が127%急増した。

 消費者向け事業は前年同期と比べて68%成長し,総売上高の38%を占めた。アンチウイルス製品の売上高は76%増加した。

 企業向け管理事業は前年同期比2%減少。総売上高に対する割合は16%にとどまった。

 米国以外による収入は前年同期と比べて45%増加し,総売上高の47%を占めた。すべての地域で売り上げが伸びており,欧州/中東/アフリカは前年同期比55%増と,最も大幅に成長した。日本の同51%増がそれに続く。カナダは同35%増,米国は同26%増,アジア太平洋地域は同24%増だった。

 Symantec社は当期に10万ドルを超える規模の契約を116件獲得した。そのうち30万ドル以上の契約が28件,100万ドル以上の契約は5件。

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