ドイツのSuSE Linux AGは電子メール機能とグループウエア機能を組み込んだ企業サーバー向けLinux「SuSE Linux Openexchange Server」を米国時間10月16日,発表した。11月半ばに出荷を開始する。

 SuSE Linux Openexchange Serverには「SuSE Linux Enterprise Server」が含まれる。オープン・ソース・コンポーネントとさまざまなソフトウエアを組み合わせ,電子メールの送受信,インターネット・メール・クライアントの統合,スケジュールやアドレスの集中管理といった機能のほか,タスク・プランニング・ツールを提供する。あらゆる一般的なブラウザに対応し,とりわけ米MicrosoftのOutlookとの親和性に優れているという。

 SuSE社は,「ユーザー数にもよるが,SuSE Linux Openexchange Serverを導入した場合,Microsoft社のExchangeベースのシステムと比べて総コストを約59~64%おさえることができる」としている。

 SuSE Linux Openexchange ServerはSuSE社またはSuSE Linux Business Partnersから,11月半ばより直接購入可能。CD4枚とマニュアル,30日間のインストール・サポート,12カ月間のシステム・メンテナンス・サポートが付属する。価格は,10グループウエア・クライアントとユーザー数無制限の電子メール・クライアントを含み,1279ドル。なお,「SuSE Linux eMail Server 3.x」および「SuSE Maintenance Service」のユーザーは,サポート範囲内でSuSE Linux Openexchange Server(10グループウエア・クライアントを含む)に移行できる。

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