米DoubleClickと米Macromediaが米国時間10月15日に,マルチメディア広告のソリューション開発に関して戦略的提携を結んだことを明らかにした。両社は,マルチメディア広告の作成,トラフィック追跡,レポーティング・プロセスの簡略化で協力体制を敷く。
提携のもと,両社はマルチメディア導入に必要な手順とアプリケーションを簡素化するための共同ソリューションを構築する。DoubleClick社の広告配信管理技術「DART(Dynamic Advertising Reporting and Targeting)」とMacromedia社のコンテンツ開発環境ソフト「Flash MX」を統合し,広告主がマルチメディア広告を,簡単に効率よく作成できるようにする。
「Flashを利用することにより,視聴者の素速い反応,ブランド認知度の向上といった効果が得られる。DoubleClick社と協力し,広告発行社や広告代理店がマルチメディア広告作成に要する時間とコストを削減できるようにする」(Macromedia社マーケティング担当上級副社長のBeth Davis氏)
DoubleClick社Online Advertising Solutions部門担当副社長兼ジェネラル・マネージャのDoug Knopper氏は,「当社が収集した広告配信データから,マルチメディア広告が標準的な広告の6倍の効果を持つことが分かった。マルチメディアは今後ますます普及することが予想される。我々は,よりシンプルなソリューションの作成に取り組む」と述べた。
◎関連記事
■「リッチ・メディア広告のクリック・スルー率は標準的な広告の6倍」,米ダブルクリック
■「広告におけるマルチメディアの利用が過去4カ月間に30%増」,米ダブルクリック
■「リッチ・メディア資産管理市場は2006年までに15億ドル規模に成長」,米IDCの調査
■「消費者は表示が速いサイトを好む,リッチ・メディアは不要」と米ジュピター
■「2002年1月~4月にオンライン広告が33%急増,1年の下降を3カ月で逆転」,と米調査
■「オンライン広告への期待は高い,ただし効果の測定基準が必要」,と米調査
■米マクロメディアが「Macromedia Flash MX」を発表,3月15日発売
■米マクロメディア,Webデザインの権威Jakob Nielsen氏とコンテンツ開発の指針作りで提携
[発表資料へ]