米Microsoftは米国時間10月14日に,インターネット・サービス「MSN 8」のマーケティング・キャンペーンについて明らかにした。Microsoft社は「It's Better with the Butterfly」と銘打った同キャンペーンに3億ドルを投資する。

 Microsoft社MSN部門バイス・プレジデントのYusuf Mehdi氏は,「より優れたインターネット・サービスが登場したことを,消費者に知ってもらいたい」と述べ,「消費者がMSN 8と他のサービスを比較した場合,MSN 8が勝利することは明白だ」と自信をみせた。

 Microsoft社は同日,ウィスコンシン州スーペリアでイベントを開催し,ニューヨークシティのタイムズスクエアではMSN 8リリース(10月24日)のカウントダウンを行うためのビルボードを披露した。It's Better with the Butterflyキャンペーンは2003年半ばまで実施する。

 米Harris Interactiveが3021人のインターネット・サービス加入者を対象に実施した調査によると,75%の回答者は現在のインターネット・サービス・プロバイダに満足していないという。「我が社は他のインターネット・サービスに対する消費者の不満に耳を傾けてきた。MSN 8により,望まない電子メールの受信量が減るほか,消費者は効果的に子供のインターネット利用を管理したり,全体的に優れたブラウジングを体験できる」(Microsoft社MSNマーケティング担当ディレクタのBob Visse氏)

 It's Better with the Butterflyキャンペーンでは,テレビ,印刷物,ラジオ,オンラインなどの媒体を利用し,MSNサービスのロゴである虹色の蝶をあしらった宣伝を10月24日から全米で開始する。オンラインでは,広告代理店の米Avenue Aが手がけた5日間の‘キャンペーン大作戦’を展開する。「広告は90%以上のアクティブ・インターネット視聴者の目に触れることになる」(Microsoft社)

 ちなみにMicrosoft社によると,2002年9月のMSNサービス加入者が900万人に達したという。

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