米BMC Softwareと米Dell Computerが米国時間10月14日に,企業向け管理ソリューションの導入に関して世界規模の提携を結んだと発表した。

 提携のもと,Dell社はBMC社から各種企業向け管理ソフトウエアを導入し,自社の世界規模のITインフラにおける監視および管理能力の強化を図る。

 Dell社会長兼CEOのMichael Dell氏は,「BMC社のソフトウエアを利用することにより,Dell社は運用コストを削減しつつ,高い可用性を維持できる。結果的に,顧客へ価値あるサービスを提供することにつながる」と説明した。

 Dell社はBMC社のソフトウエアを用い,ITインフラの整理統合,トレーニング費用の削減,サポート費用の全体的な縮小を図る。アプリケーション統合,アプリケーション管理,バックアップおよび復旧,データベース管理,ネットワーク管理,アウトプット管理,作業スケジューリング,セキュリティ管理,サーバー管理,ストレージ管理といった分野のソフトウエアが提携の対象に含まれる。

 なお,BMC社のソフトウエアは,Dell社の包括的システム管理サービス「Dell Intelligent IT」の一部に含まれている。

 ちなみにBMC社は昨年,Dell社の欧州データ・センターにおけるシステム管理および監視の自動化に向け,ソフトウエアとサービスを提供している。この実績が,「今回発表した世界規模の提携を後押しした」(両社)。

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