米Accentureが米国時間10月10日に,2002会計年度と2002年6月~2002年8月期(同会計年度第4四半期)の決済報告を発表した。通年の純収益は115億7000万ドルで,前年と比較して米ドルで1%,地域通貨で2%増加した。希薄化後の1株当たり利益は91セントだった。純利益と1株当たりの収益は,ほぼアナリストと同社の予測通りとなった。通年のキャッシュ・フローは10億ドルを越えた。

  通年で見ると,純収益は115億7000万ドル,投資評価額損と不動産に関わる費用の1億1100万ドルを除いた希薄化後1株当たり利益は91セントだった。営業利益は13億9000万ドルで,純収益の12%だった。不動産関連の費用を除いた場合,営業利益は15億ドルで,純収益の12.9%になった。前年の営業利益は14億5000万ドルで純収益の12.7%だった。不動産に関わる1億1100万ドルは,第4四半期に行った余剰オフィスの整理に関わる費用を計上したもの。

 同年8月31日の時点における現金は,第3四半期から2億300万ドル増加の13億ドルとなった。また,同時点における6700万ドルの負債は第3四半期から3400万ドル減少した。

 第4四半期で見ると,純利益はほぼ予測通りの26億9000万ドルで,前年同期から米ドルで3%,地域通貨で6%減となった。希薄化後1株当たり利益は,前年同期の10セントに対して,同期は8セントだった。経常利益は,売上高の5.5%に該当する1億4800万ドルとなった。売上高は約29億1000万ドルで,米ドルで前年同期から1%増となった

 同社は,人員削減に関わる経費で同期に1億2500万ドルを計上している。人員削減により,前年の従業員への年間のボーナスとさまざまな報酬から1億4000万ドルの削減が可能となる。同期における経営経費は,およそ1500万ドル減少した。

 事業グループ別に見ると,5つの事業グループの中でGovernment事業グループが前年同期から19%増の3億2800万ドルを計上している。Resources事業グループの純利益は4億3200万ドルで14%減となった。

 地域別に見ると,欧州/中東/アフリカ(EMEA)地域の総売上高は11億1000万ドルで,前年同期から米ドルで2%増となったが,地域通貨では7%減になった。北米,中米,南米地域は,13億9000万ドルとなり,米ドルで5%減,現地通貨で3%減となっている。アジア太平洋地域の総売上高は1億8700万ドルで,米ドル換算16%減,地域通貨で19%減となった。

 また,同社は2003年における通年の予測として,収益の成長が0~2%で1株当たりの収益が1.05ドルになると予測している。

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