米Seagate Technology Holdingsが米国時間10月10日に,2003会計年度第1四半期(2002年7月~9月期)の決算を発表した。連結の売上高は15億7900万ドル。前年同期の売上高は12億9400万ドル,前期は14億7300万ドルだった。会計原則(GAAP)ベースの純利益は1億1000万ドルで,前年同期の3400万ドルに比べ大幅に増加した。ちなみに前期のGAAPベースの純損失は1億9800万ドルだった。

 700万ドルのリストラ費用など一時的な経費を除いた純利益は1億1700万ドル。前期の一時的な費用を除いた純利益は9400万ドルだった。当期のEBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)は2億2600万ドルで,前年同期のEBITDAは1億3200万ドル,前期は2億2300万ドルだった。

 なお同社が当期中に出荷したハード・ディスク装置の台数は1670万台に上り,過去最高を記録した。

 Seagate社CEOのSteve Luczo氏は,「優れた製品開発の加速と,効率のよい事業運営のおかげで,当社は競争力の高い状態を引き続き強化できた。このことが,当期のすばらしい結果につながった」と述べた

 「当期の成果は,技術に対する投資に加え,シックス・シグマ(訳注:製品100万個当りの不良品個数を3.4個に抑えることを目標とする品質管理手法)やSCM,高度な製造技術など,当社がこの数年間取り組んできた業務改善プログラムの賜物だ」(同氏)

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