米Microsoftが米国時間10月8日に,UNIX環境からWindowsプラットフォームへの移行を支援するための取り組み「Microsoft Solution for UNIX Migration(MSUM)」を発表した。Microsoft社とパートナ企業が製品,サービス,サポート・プログラムを提供することで,UNIXからWindowsへの移行を望んでいる顧客の作業を促進させるという。

 「パソコンやWindowsサーバー・ファミリの経済的価値が人々を強く魅了している。このことは,UNIXを使用する顧客のあいだでWindowsサーバーへの要求が高まっていることでもよく分かる」(Microsoft社Windowsエンジニアリング・サービス担当コーポレート副社長のS. Somasegar氏)

 これに応えるためMicrosoft社では,「ツール,技術,サービス,経験をMSUMにつぎ込んだ」(同氏)という。これにより,「UNIXアプリケーションに関する相互接続や移行作業で顧客を支援する」(同氏)。

 MSUMの一環として同社は,「UNIX Code Migration Guide」と呼ぶ資料を作成した。UNIXからWindowsへアプリケーションを移行する際の指針を提供する。「この指針は,移行作業にかかる時間,経費,危険を削減するのに役立つ」(同社)という。

 なおMicrosoft社のパートナ企業は現在,顧客に対しソリューションやサービスを提供し,WindowsとUNIXの同時使用やWindowsプラットフォームへの移行を支援している。

 Microsoft社によれば,現在,移行用ツール/サービスを提供中または将来提供を予定している企業には以下があるという。米Accenture,米Avanade,米Dell Computer,米IBMのGlobal Services,Infosys Technologies社,Interop Systems社,米Intel,米MigraTEC,Rogue Wave Software社,TPI社,米Unisys。

 MSUMの詳細については,Microsoft社のWWWサイトに掲載している。

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