米Microsoftは米国時間10月8日にMicrosoft Exchange Conference(MEC)の会場で,コンテンツ管理サーバー「Content Management Server 2002」について発表する。Microsoft社が米国時間10月7日に明らかにしたもの。

 Microsoft社eビジネス・サーバー担当ジェネラル・マネージャのDavid Kiker氏は,「企業がインターネット上での業務を拡大するにつれ,人々と必要な情報とをつなぎ合わせる総合的なeビジネス・インフラの重要性が,これまで以上に高まるだろう」と説明する。

 「Content Management Server 2002では,Microsoft .NET Frameworkとの関係をより深め,XML対応Webサービスの実現,Microsoft OfficeおよびVisual Studio .NETとの統合を行った。これにより顧客は,完全に統合され相互接続性を持つコンテンツ管理ソリューションを得ることになり,現在持っている一連の技術を活用し,所有コストを削減できる」(同氏)

 Content Management Server 2002の主な特徴は以下の通り。

・「Authoring Connector for Microsoft Office」機能により,「Word」から直接Webコンテンツの生成が可能。

・Visual Studio .NETおよび.NET Frameworkアーキテクチャと統合したことで,Webサイトを迅速に構築可能。

・標準仕様に基づくXMLコンテンツやXML対応Webサービスの管理に対応しており,開発言語を問わず,さまざまな環境への組み込みが可能。

・Webアプリケーションの配置/管理を行うサーバー「Microsoft Application Center」と連携し,Webサイトの全導入工程において効率を向上。

 また,複数の独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)が,Content Management Server 2002にデジタル資産管理/ユーザー管理/サイト移行/ワークフロー/XML編集/検索といった機能を付加するため,各種ソリューションを提供する。

 Content Management Server 2002の価格は,1CPU当り4万2000ドル。2002年末までには一般販売を開始する予定。

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