米Hewlett-Packard(HP)はルーティング・スイッチ製品系列「Procurve Routing Switch 9300m」を米国時間10月3日,発表した。同製品系列として7種類のネットワーキング・モジュールを用意する。いずれのモジュールも,10月1日より利用可能となっている。

 「Procurve Routing Switch 9300m製品系列のモジュールは,業界トップ・クラスのGビット・ポート密度,ワイヤー・スピードでのネットワーク・トラフィック処理,世界規模のエンタプライズ・ネットワークに対応可能な10GビットEthernetの帯域幅を提供する」(HP社)

 同製品系列では,「Enhanced Performance(EP)」と呼ぶ技術を採用した。これにより,「光ファイバおよび銅線の両方で利用可能な最高のGビット・ポート密度を実現した。高性能の遠隔バックアップ/災害復旧サービスを提供するために,Gビットと10Gビットのポート上を流れる大きなサイズのフレームをサポートできた」(同社)

 さらに,トラフィックを監視するための仕様,sFlowトラフィック・アカウンティング技術も採用している。HP社のサンプリング技術「Extended RMON」を利用して,sFlowトラフィック・アカウンティングの機能を「EP ASIC」ハードウエアに組み込んだという。「オンデマンドのワイヤー・スピード・ネットワーク管理,容量計画,QoS(サービス品質)分析,セキュリティ分析が可能になる」(同社)

 10Gビット接続を四つまで集約できるので,9300m製品系列のスイッチ製品間で最大40Gビットの接続を実現するとともに,耐障害性の強化を図ることができる。

 また,同製品系列の「T-Flow Redundant Management」モジュールは,sFlowトラフィック・アカウンティングの機能に加え,NetFlowトラフィック・アカウンティング・システムによる相互接続性を提供する。

 Procurve Routing Switch 9300m製品系列のモジュールとその価格は以下の通り。

・EP 8-port Mini-GBIC Redundant Management module(J4885A) 1万5879ドル
・EP 16-port Mini-GBIC module(J4894A) 2万239ドル
・EP 16-port 100/1000-T module(J4895A) 1万6479ドル
・EP 48-port 10/100-TX Telco(RJ-21) module(J4889A) 1万3279ドル
・EP 48-port 10/100-TX RJ-45 module(J4881A) 1万1979ドル
・10 Gb 10 km module(J4891A) 7万1429ドル
・T-Flow Management module(J4879A) 4万1669ドル

 各モジュールには無期限の無料ソフトウエア・アップグレードサービス,電話によるサポート・プラン,1年間のハードウエア保証が付属するほか,保証期間期間オプションを用意する。

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