米EMCが米国時間10月3日に,2002年第3四半期決算の速報値を発表した。売上高は約12億5000万ドル,1株当り損失は2セントとなる見込み。ちなみに前期の1株当り損失は1セントであった。

 EMC社は,正式な2002年第3四半期決算を10月17日に発表する予定である。

 同社はこれまで継続的にコスト削減を図っており,当期における現金および資本が1億ドル以上増加したという。しかし,企業によるIT支出の低迷が続いていることに影響を受け,約7%の人員削減を含むコスト構造見直し策をさらに続けるとしている。これにより同社の従業員数は,合計で約1万7000人となる。

 「IT支出の状況は相変わらずひどい。当期終了直前に,さらに悪化してしまった。それまでは,我が社の事業は目標通り進んでいた」(EMC社社長兼CEOのJoe Tucci氏)

 またEMC社は,2001年5月の5000万株に続き,2億5000万株の株式買戻しを同社役員会が同日承認したことを明らかにした。買戻しは,10月17日に行う第3四半期決算の正式発表後に実施する。

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