米Sun Microsystemsが米国時間10月2日に,ワークグループ向けストレージ・アレイ「StorEdge 3300」製品系列を発表した。同製品系列の最初の製品「StorEdge 3310」SCSIアレイは,2002年10月15日より利用可能とする。

 StorEdge 3300製品系列は,StorEdge製品ファミリを補完するものとSun社が位置付けるストレージ・アレイ。「LX50」「Fire V120」「同280R」「同V480」「同V880」といったエントリ・レベルのサーバー製品系列向けに設計したという。「多様な環境で利用でき,ストレージの計画や管理を単純化するため小型/超高密度で耐久性の高いディスク・アレイを必要とする顧客にとって,理想的な製品」(Sun社)

 「顧客はより少ない設置面積と経費で,より多くのことを,目的に合わった適切なタイミングで実現したいと考えている。当社はStorEdge 3300でこれに応え,エントリ・レベルの価格でエンタプライズ規模の機能を提供する」(Sun社ストレージ担当上級副社長のMark Canepa氏)

 同製品系列はホット・スワッピング,GバイトからTバイトの記憶容量に対応する拡張性,NEBS(Network Equipment Building Systems)レベル3互換の耐久性といった機能や特徴を持ち,「他社のローエンド・ストレージ製品と異なり,小規模から中規模のアプリケーション展開の要求に対応できる」(同社)。StorEdge 3310アレイはシングル/デュアルRAIDコントローラとWWWベースのGUIを備えており,顧客は迅速かつ経済的に記憶容量を増やせる上,簡単にLUN(Logical Unit Number)とハード・ディスク装置を追加できるという。

 「他社製品の場合,(容量を増やすには)追加分の装置を購入し,システムを停止し,ストレージ容量の追加作業を始める前に(データを)テープにバックアップしなければならない」(同社)

 StorEdge 3310 SCSIアレイには遠隔管理サービス・ソフトウエアが付属する。そのため,「IT管理者はどこにいても必要に応じてデータ・ストレージを操作できる」(同社)という。

 StorEdge 3300は,Linux,Windows NT,Windows 2000,「Solaris Operating Environment」に対応する。

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