米AMDが米国時間10月2日に,2002年第3四半期の決算が事前の予測を下回る見込みであることを明らかにした。2002年第2四半期決算の報告時には,第3四半期の売上高が第2四半期の約6億ドルからわずかに増加すると予測していたが,約5億ドルにとどまる見通しだ。これにより,「第3四半期は大幅な営業損失を報告することになる」(AMD社)という。

 「フラッシュ・メモリー事業は回復しており,売上高も2四半期連続して増加しいている。しかし,個人向けコンピュータ市場の不振が,引き続き我が社の業績に影響した」と,AMD社CFOのRobert J. Rivet氏は説明した。「パソコン需要に大きな改善がみられなかったので,プロセサの在庫縮小を進めた。そのため,第3四半期におけるプロセサの販売個数,売上高,平均販売価格が打撃を受けた」(同氏)

 また同氏は,「第4四半期は,季節的な要因により需要回復が見込めるだろう」と楽観的な見解を示した。

 ちなみにAMD社の2002年第2四半期の売上高は6億29万9000ドル,純損失は1億8493万8000ドル(希薄化後の1株当たり損失は54セント)だった。

 2002年第3四半期の正式な決算発表は,2002年10月16日に行う予定である。

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