XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)と国際的なローカリゼーション業界団体Localization Industry Standards Association(LISA)は米国時間10月1日,ローカリゼーション製品の開発活動状況やリソース規模を調査するアンケート・サイト「Global eBusiness Survey」(http://www.lisa.org/interact/2002/ebizsurvey.html)を発表した。

 「この調査により,Webサービスや言語処理向け標準規格を採用している企業のニーズや実装プランを把握できる」(LISA,マネージング・ディレクタのMichael Anobile氏)

 Global eBusiness Surveyは「Business Process」と「Localization Expert」の二つを用意する。Business Processは国際的製品,サービス,販売,サポート事業の責任者向けのセクション。Localization Expertは製品,Webサービス,開発,標準規格に関するプロフェッショナル向けのセクションである。

 「我々が収集する情報は,トレンドや標準規格に関心を寄せているマネージャ,プランナ,情報設計者,経営者などにとってたいへん貴重なものとなる」と,OASIS議長兼CEOのPatrick Gannon氏は説明した。また,「標準規格は,Webサービスを含む世界規模のe-business運用を簡素化する」と述べた。

 調査の速報結果は2002年11月5日に,ドイツのハイデルベルグで開催される「2002 LISA Forum Europe」でGannon氏が発表する。

 Global eBusiness Surveyは,LISAが進めている調査の一環。LISAはビジネスにおける言語の影響,多言語コンテンツの作成,関連技術や標準規格などに関して測定を実施している。OASISとLISAは将来,政府のポリシーがe-businessに与える影響について焦点を当てた調査を行う予定である。

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