米EMCと米Oracleは米国時間9月30日に,両社共同のサービス・センター「Oracle and EMC Joint Service Center(JSC)」をマサチューセッツ州ホプキントンに開設したことを明らかにした。「共通の顧客に行き届いたサービスを提供し,トラブル発生に迅速に対処する」(両社)としている。

 Oracle and EMC JSCでは,さまざまなストレージ・ネットワーク環境におけるOracleベースのアプリケーションのテストを行う。世界で2万社を超える両社共通の顧客に向けて,解析や問題解明などのサポートおよびサービスを提供する。「Oracle社のデータベースとEMC社のストレージ製品をベースに構築した企業アプリケーションの管理と保守に伴う複雑な問題の解決を支援する」(両社)

 Oracle and EMC JSCの主な内容は以下の通り。

・EMC社とOracle社のエンジニアが顧客環境を再現し,問題のある個所を予測して,トラブル発生を防止する。

・EMC社とOracle社は,ストレージ・ネットワークやデータベース・インフラの設計,実装,管理を簡素化するためのベスト・プラクティス,ソリューション,メソドロジを開発する。

 EMC社Global Services部門上級バイス・プレジデントのJoseph Walton氏は,「これこそまさに,1足す1を3にする取り組みだ」と述べた。「Oracle and EMC JSCにより,顧客はEMC社かOracle社のいずれかに連絡するだけで,両社の製品を組み合わせたソリューションに関して精通しているエンジニアのサポートを受けることができる」(同氏)

 「Oracle and EMC JSCは,より良いサービスを素速く提供するだけでなく,新たな製品の組み合わせやベスト・プラクティスの開発も行う」(Oracle社System Platforms Division部門バイス・プレジデントのJuan Jones氏)

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